自然・生業・自然観書影

自然・生業・自然観

琵琶湖の地域環境史

橋本 道範 編
定価:本体4,500円(税別)
在庫あり
A5判・並製本
456ページ
初版発行年月2022年4月25日
ISBN:9784909782090

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■内容紹介■

 

自然に対する人間の観念(自然観)の本質はどのようなものであり、それはどのような原理で転換しているのだろうか――。
文理の枠を超えた多分野の研究者が、「生業」と「自然観」を軸に、1万1700年前の完新世以降、現代までの琵琶湖地域を対象に、自然と人間の関係を描き出す総合研究。
巨大地震、気候変動、資源の枯渇、そして地域の急激な人口減少に見舞われる現代日本に、新しい自然観の創造のための「地域環境史」を提起する。

■目次■

 

はじめに(橋本道範)


第1部 自然と自然観


第1章 繰り返された平安時代の近江地震 ― 地震の神・南海トラフ大地震・近畿東北部大地震―(保立道久)


第2章 幕末期における琵琶湖周辺の植生景観 ―「琵琶湖真景図」と「琵琶湖眺望真景図」を主な資料として―(小椋純一)


第3章 近代琵琶湖漁業の漁獲量の長期的な変遷 ― 人々は琵琶湖で何を採ってきたか―(藤岡康弘)


第4章 琵琶湖のヨシ(葭)地をめぐる近世人の自然観(東幸代)


第5章 森林を介した地域住民とカワウとの歴史的関係の地域差(亀田佳代子・藤井弘章・牧野厚史・前迫ゆり)


第2部 「ムラ」と自然観


第6章 先史社会における環境利用の稠密化 ― 社会規模からの推定―(瀬口眞司)


第7章 琵琶湖・淀川水系における中世漁撈について ― 御厨を中心に―(苅米一志)


第8章 近世人の水と土へのまなざし ― 湖岸村落を事例に―(鎌谷かおる)


第9章 中世惣村今堀郷の資源利用と自然観 ― 集落のなかの森づくり―(春田直紀)


第10章 日吉系祭礼にみられる自然観(市川秀之)


第11章 カヤネズミの生息環境と半自然草地に対する意識と管理(中村(澤邊)久美子)


終 章 自然・生業・自然観 ― 琵琶湖の地域環境史―(橋本道範)

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